“高野聖”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こうやひじり85.7%
かうやひじり14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
或人の云、中世渡扉とび法師此所に住居す。俗渡扉を呼びて高野聖こうやひじりといふ。仍而此名ありと。云云。然否哉。
俗法師考 (新字新仮名) / 喜田貞吉(著)
文字には夜道怪と書いて子取ことりの名人のごとく伝えられるが、じつはただの人間の少し下品な者で、中世高野聖こうやひじりの名をもって諸国を修行した法師すなわちこれである。
山の人生 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
高野聖かうやひじりのことについて、あへべつちうしてをしへあたへはしなかつたが、翌朝よくてうたもとわかつて、雪中せつちう山越やまごしにかゝるのを、名残なごりしく見送みおくると、ちら/\とゆきるなかを次第しだいたか坂道さかみちのぼひじり姿すがた
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)