“下葉”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
したば50.0%
したは50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ときはもうつぼみはどうしてものいふこといてうがかないので、あついさうして乾燥かんさうはげしいがそれをにくんでこは下葉したばをがさ/\にらした。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
夏の晴夜は、けるにしたがって露がしげって、下葉したばに溜まった水粒が、ポタリ! 草を打つ音が聞こえる——。
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
下葉したは黄色きいろくなつてたがそれでもむぎしばらおほうたのでみなづいて生長せいちやうしかけてた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
初霜はつしもけて、昨夜さくやえんげられた白菊しらぎくであろう、下葉したはから次第しだいれてゆくはな周囲しゅういを、しずかにっている一ぴきあぶを、ねこしきりにってじゃれるかげが、障子しょうじにくっきりうつっていた。
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)