“情態”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ありさま20.0%
こころもち20.0%
さま20.0%
じやうたい20.0%
じょうたい20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
まあ私には、その情態ありさまが、まるで錦絵か羽子板の押絵のように思われて来るので御座いますよ。——御隠居様と小式部さんとが二人立ちで……。
絶景万国博覧会 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
然し梅子が平常ふだん何人なんびとに向ても平等に優しく何人に向ても特種の情態こころもちを示したことのないだけ、細川は十分この一念を信ずることが出来ぬ。
富岡先生 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
殘りし男の負傷けがはさしたる事ならねど、若きに似合ぬ意氣地なしにて、へた/\と弱りて起つべき勢ひもなく、半分は死にたるやうな哀れの情態さま、これを見捨る事のならぬ老爺が
暗夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
一葉女史いちえふぢよしはおのれとおな園生そのふにありてはぎつゆにおほしたてられし下葉したはなりはぎ中島なかじまつねにいにしへぶりのしなたかきををしへさとしたまへれど性來せいらいのすきこゝろによのみゝちかくぞく今樣いまやう情態じやうたい
うもれ木:01 序 (旧字旧仮名) / 田辺竜子(著)
一、本書はもっぱら中津旧藩士の情態じょうたいしるしたるものなれども、諸藩共に必ず大同小異に過ぎず。
旧藩情 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)