“押絵”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おしえ90.0%
おしゑ10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「あの押絵おしえの自来也がさしている朱塗の荒きざみのさやは、新四郎の自来也が舞台でさして流行はやらせたものだ。で、阿波の侍でもさしている者がある」
鳴門秘帖:02 江戸の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
この話が私の夢か私の一時的狂気のまぼろしでなかったならば、あの押絵おしえと旅をしていた男こそ狂人であったに相違そういない。
押絵と旅する男 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
羽子板はごいた押絵おしゑのやうにまた一段と際立きはだつてうかび出す。
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)