をす)” の例文
尤もあのお常がまた大變な女で、少し毛並の良いをすを見ると、すぐ尻尾を振つてからみ付く癖があるんだつていひますが
「この河鹿かじかは皆をすに候。めすはあとより届け候。もつと雌雄めすをすとも一つ籠に入れぬやうに。雌は皆雄を食ひ殺し候。」
貝殻 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
「うちの女子衆をなごしゆは蟹みたいなもんや。ひつくりかへして見ん事には、をすやら雌やらわからへん。」
大阪の宿 (旧字旧仮名) / 水上滝太郎(著)
私はふと傍の薔薇の葉の上にゐる褐色のめすの鎌切りを見附けた。よく見ると、それは別の青いをすの鎌切りの首を大きな鎌で押しつけて早や半分ほどそれを食つてゐる雌の鎌切りだつた。
(旧字旧仮名) / 横光利一(著)
おぢさん「ないてるんぢやない、うれしくてうたつてるんです。ほらあのをすつるがカアつていうとすぐめすつるがカアカアつていうだろう。そら、ね。カア、カアカア、カア、カアカアつてね」
立雲たちぐもしくかがやく日のさなか蟷螂かまきりが番ひめすをす
白南風 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
そのをすを食べてしまふ。
晶子詩篇全集 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
立雲たちぐもしくかがやく日のさなか蟷螂かまきりが番ひめすをす
白南風 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
太郎「おぢさん、このきつねをすめすですか」