“手力雄命”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たちからおのみこと50.0%
たじからおのみこと25.0%
たぢからおのみこと25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これは手力雄命たちからおのみこと、伊弉冉尊に対して伊弉諾尊という有様で、其外山や峰の名、湖沼の名、老女や其伴の女が化して木となり石となったという伝説までも同じである。
二、三の山名について (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
恐ろしく急な山もあるものだと呆れた程、岩で築き上げたような狭い頂上は、手放しでは安心して立っていられないような気がした。それでも小さい祠があって、手力雄命たじからおのみことが祭ってある。
木曽駒と甲斐駒 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
岩はななめに流れをいて、淙々そうそうとたぎる春の水に千年ちとせこけを洗わせていた。この大岩をもたげる事は、高天原たかまがはら第一の強力ごうりきと云われた手力雄命たぢからおのみことでさえ、たやすく出来ようとは思われなかった。
素戔嗚尊 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)