“手力男命”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たぢからおのみこと66.7%
たじからおのみこと33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
天鈿女命あめのうずめのみことが、岩戸の前で、踊っている。鶏が大きく口をひらいて、鳴いている。手力男命たぢからおのみことが、岩に手をかけて開いたところに、天照大神あまてらすおおみかみの美しい顔が見える。
花と龍 (新字新仮名) / 火野葦平(著)
すると、さっきから、岩屋のそばにかくれて待ちかまえていた、手力男命たぢからおのみことという大力の神さまが、いきなり、女神のお手を取って、すっかり外へお引き出し申しました。
古事記物語 (新字新仮名) / 鈴木三重吉(著)
それをとりまいて見物している神々が笑いどよめいた声に誘われて、好奇心を動かされた女酋長がちょいと岩戸をかしたところを、手力男命たじからおのみことが岩を取り除けて連れ出したという物語である。
私たちの建設 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)