“鳥冠”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
とさか57.1%
とりかぶと42.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「それはその山男がたべるのです。まだこのほかに豚の尻尾と七面鳥の足と、鶏の鳥冠とさかと牛の舌も買って来いと云いつけられました」
豚吉とヒョロ子 (新字新仮名) / 夢野久作三鳥山人(著)
孔雀はその前の年に雌に死別れた男鰥をとこやもめだつたのに、雌鶏めんどりには一向見向きもしないで、鳥冠とさかあか雄鶏をすばかりをつけ廻してゐた。
柿色の顔と萌黄色もえぎいろの衣装の配合も特殊な感じを与える。頭に冠った鳥冠とりかぶとの額に、前立まえだてのように着けた鳥の頭部のようなものも不思議な感じを高めた。
雑記(Ⅰ) (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
鳥冠とりかぶとの根はかねて庭から掘つて用意して居た筈だ。下女のお大がお勝手をあけると、お前はそれをなべはふり込み、自分が一番先に死ぬ氣で二杯も重ねた。