“とりかぶと”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
鳥兜55.6%
鳥冠16.7%
鳥頭11.1%
双鸞菊5.6%
時々鳥兜5.6%
鳥甲5.6%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あとはせいさかんにして、百歳の若さを保つ爲めには、鳥兜とりかぶとの根から採る藥に限るさうだ。
兩方から一丈餘りに延びた蓬が茂つて、撓むまでさいた鳥兜とりかぶと草が丈を爭うて立ち交つて居る。
鉛筆日抄 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)
頭に冠った鳥冠とりかぶとの額に、前立まえだてのように着けた鳥の頭部のようなものも不思議な感じを高めた。
雑記(Ⅰ) (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
集まつた醫者は三人。三人共口を揃へて毒は裏庭に今を盛りと咲いて居る鳥冠とりかぶとの根を味噌汁へり込んだものと分りましたが、誰がそんな事をしたのかとなると、まるで見當も付かないのです。
使用する毒はある種の鳥頭とりかぶとだそうで、アイヌ熊が殺されて了う程強毒である。
よく見ると鳥頭とりかぶとの紫の花もぽつぽつ交じって咲いていた。
旅日記から (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
双鸞菊とりかぶと、毒のかぶといたゞき、鳥の羽根はねの飾をした女軍ぢよぐん勇者つはもの
牧羊神 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
花薄荷はなはくか双鸞菊とりかぶと風鈴草ふうりんさうどくの薄い、浮れやうの足りないほかの花よりも、おまへたちのはうが、わたしはすきだ。ほろんだ花よ、むかしの花よ。
牧羊神 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
世の中には私共の考えも及ばない毒物も存在するのである、近頃は時々鳥兜とりかぶとを用いるが、その毒性は詳しいことがわかっているわけではなく、馬酔木あしびも時々用いたが、そんな大した毒性はないと植物学者から聴いていささかがっかりしたところである。
銭形平次打明け話 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
地理学上の雲仙岳は二座の火山群からるところの二重火山で、九千部くせんぶ山と千々岩ちぢわ岳、それに地獄火山とこの三個の中央火口丘を有してその周囲に鳥甲とりかぶと山、吾妻山、鉢巻山、矢岳、絹笠山
雲仙岳 (新字新仮名) / 菊池幽芳(著)
この辺は弁当でも開くには最もよく、普賢ほどの展望はなくとも、野岳からゴルフ・リンクスを見下みおろした景色は明麗めいれいであり、九千部くせんぶ岳、千々岩ちぢわ岳を中心として鳥甲とりかぶと、吾妻、鉢巻等を外輪山とする西雲仙火山の大観が得られることを取るべしとする。
雲仙岳 (新字新仮名) / 菊池幽芳(著)