“おひる”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
正午40.0%
午飯17.1%
午餐11.4%
午後5.7%
御午5.7%
昼食5.7%
午食2.9%
午餉2.9%
御午餐2.9%
日中2.9%
昼餐2.9%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「ほんとに少しばりだげっとも。——ほう、かれこれ正午おひるだ。どうも日が短けくて。」
蜜柑 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
新派俳優の深井ふかゐすけは、いつもの通り、正午おひる近くになつて眼を覚した。
(新字旧仮名) / 久米正雄(著)
午飯おひるに、けんちんをべていた。
麻を刈る (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
「何が早いものか。もう午飯おひるだろう、何だ御馳走は、」
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
午餐おひるの用意は出来てゐますよ、お父さん、すぐに出しますわ! これ、煮団子ガルーシュキの壺を下しておいで!」とカテリーナは、木の器を拭いてゐる老婢に向つて、「いいえ、お待ち、あたしがおろした方がいいから。」と言葉をつづけた。
「おやもう。御午おひるですね。用事を忘れていた。——久一きゅういちさん、久一さん」
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「もう時刻ですから、昼食おひるでもげると可いんですが——」
新生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
マーシャ (立ちあがる)もう午食おひるの時間よ、きっと。(だらけた気力のない歩き方をする)足がしびれたわ。……(退場)
「もう、これ午餉おひるになりまするで、生徒方が湯を呑みに、どやどやと見えますで。湯はたぎらせましたが——いや、どの小児衆こどもしゅも性急で、渇かし切ってござって、突然いきなりがぶりとあがりまするで、気を着けて進ぜませぬと、直きに火傷やけどを。」
朱日記 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「さあ、もう帰りませう。お前さんもお草臥くたびれだらうから、お湯にでも入つて、さうして御午餐おひる前なのでせう」
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
次の日のまだ登らないうち立野を立って、かねての願いで、阿蘇山あそさん白煙はくえんを目がけて霜を踏み桟橋を渡り、路を間違えたりしてようやく日中おひる時分に絶頂近くまで登り、噴火口に達したのは一時過ぎでもあッただろうか。
忘れえぬ人々 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
「ほんとにそうでございますよ。まるで嘘みたいな話ですけど、ガラトィンスキイのお屋敷では、昼餐おひるはもとより、朝御飯のときまで第一公式で出なければいけませんの。だものですからあたくし、女優さんみたいに、お手当のほかにお化粧料まで頂いとりましたのですのよ。」
決闘 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)