“ランチ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
汽艇21.4%
昼食21.4%
昼飯14.3%
軽食7.1%
お弁当7.1%
午飯7.1%
小艇7.1%
弁当7.1%
水蒸汽7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そこで、彼等は一人一人静かに舷梯げんていりて行ったが、最後の一人が汽艇ランチに納まったのを合図に、憲兵達はソレッとばかり一斉に跳びかかって、彼等に手かせをはめてしまった。
空腹を覚えたので、見当り次第の家で一寸昼食ランチを取って、それから、全く知らない碁会所へはいり込んで、日当りの悪いがらんとした広間で、主人と手合せをやった。
野ざらし (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
良人おっとたちはみな市の中心へ出勤し、夫人達はそろそろお茶の支度にかかり、胃は昼飯ランチを消化して睡気ねむけをもよおし、交通巡査はしきりに時計を見て交替にあこがれ——これを要するに
軽食ランチの後で上等の珈琲コーヒーとリキュー酒の振舞がすむと二人の客は庭と図書室とそれから家政婦——女は少なからざる威風を備えた
そして軽食ランチの膳立であろう、うまそうな品々がならべてあった。やがて正面の玄関口に廻ってみると、そこには二つの土耳古トルコ青色せいしょくの植木鉢が両側に控えていた。
お弁当ランチの御用——ランチはいかが?』
踊る地平線:04 虹を渡る日 (新字新仮名) / 谷譲次(著)
事実は私は女秘書聯盟の書記になって午飯ランチの休憩時間を一時間増すための全国的運動を起してそのかげに隠れて加奈陀カナダ総同盟の最左翼と結託しようか
踊る地平線:09 Mrs.7 and Mr.23 (新字新仮名) / 谷譲次(著)
「今水上警察の小艇ランチが橋を離れたから、もうおっつけ役人が来るだろう」
上海された男 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)
野は弁当ランチの紙におおわれ、紙屑は人の靴に踏みにじられ、人は周囲に酔ってやたらに大声を発し、巡査と役員と貴婦人の洪水をくぐって十八、九の若い衆が何人も何人も泳ぎまわっている。
ナアニ、ここいらの水先案内パイロテージなら、こっちが教えてやりたい位なんだが、新米でも何でも、水先を乗せるのが規則なんだから仕方がない。やっと今さっき水蒸汽ランチで引上げて行きやがった。
焦点を合せる (新字新仮名) / 夢野久作(著)