晝餉ひるげ)” の例文
新字:昼餉
市街まちはづれの停車塲ステーシヨンから客待きやくまち馬車ばしやで、海岸かいがん附近まぢかある旅亭はたごやき、部室へやさだまりやが晝餉ひるげもすむと最早もはやなにことがない、ふね出港しゆつこうまではだ十時間じかん以上いじやう
鹽灘しほなだにて早けれど晝餉ひるげしたゝむ空暗く雲重ければいさゝか雨を氣遣ふ虚に付け入り車に乘れと勸む八幡やはたの先に瓜生峠うりふたふげとてあり其麓までと極めて四挺の車を走らす此邊の車には眞棒しんばう金輪かなわ
木曽道中記 (旧字旧仮名) / 饗庭篁村(著)
晝餉ひるげ過ぎいくらたぬを木群こむらには早やしろじろとかかる夕霧
白南風 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
晝餉ひるげには庭の芝生にぢかに坐りわが眼先まなさきのかきつばたの花
白南風 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)