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ちうしよく
其の
恩に
感ぜしにや以後又蛇を
見ざりき、蛇は「山かがし」となす
猶進むこと凡そ一里にして三長沢と利根本流との
落ち
合ひに出づ、時猶十時なりしも
餅を
炙りて
昼食し、議論大に衆中に
湧く
然し
今の
塲合何も
言はずに
辛抱して
喰つたが、
印度洋の
炎熱が、
始終其上を
燒く
樣に
照して
居るのだから
堪らない、
其晝食の
時、
一口口にした
無邪氣の
少年は、
忽ち
其肉を
海上に
吐き
出して