“炎熱”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
えんねつ83.3%
あつ16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼はその三日の間を、宿の一室で暮したものの、その間の活躍ぶりは、炎熱えんねつくがごとき外に出でて毎日二十キロの道を走るよりも数倍激烈なものであった。
地球盗難 (新字新仮名) / 海野十三(著)
宗助そうすけ東京とうきやうかへつたときは、ちゝもとよりまだ丈夫ぢやうぶであつた。小六ころく子供こどもであつた。かれは一ねんぶりにさかんなみやこ炎熱えんねつ煤煙ばいえん呼吸こきふするのをかへつてうれしくかんじた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
まだ炎熱あついので甲乙ふたりは閉口しながら渓流たにがわに沿うた道を上流うえの方へのぼると、右側の箱根細工を売る店先に一人の男が往来を背にして腰をかけ、品物を手にして店の女主人の談話はなしているのを見た。
恋を恋する人 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)