“煤煙”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ばいえん87.1%
すす4.3%
けむり2.9%
はいえん1.4%
すすけ1.4%
すすけむり1.4%
ばんえん1.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
近き頃森田草平もりたそうへいが『煤煙ばいえん小粟風葉おぐりふうようが『耽溺たんでき』なぞ殊の外世に迎へられしよりこのていを取れる名篇佳什かじゅう漸く数ふるにいとまなからんとす。
矢はずぐさ (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
勿論頭にターバンを巻いた体の逞しい亜剌比亜アラビヤ人や、煤煙すすのような顔色のヌビア人や、赤い袍を着た猶太ユダヤ人や、印度、アルメニア、コプト等の、諸国の人種が集まってはいたが
木乃伊の耳飾 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
砲兵工廠こうしょうの煙突から吐き出す毒々しい煤煙けむりの影には遠く日本銀行かなんかの建物がかすかに眺められた。
うつり香 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
黄塵くわうぢん濛々そう/\々として、日光さへばむで見える大都たいとの空に、是が二百まんの人間を活動させる原動げんどう力かと思はれる煤煙はいえんが毒々しくツ黒に噴出し
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
煤煙すすけを落すだけの場所だったが——それがこのごろ、遙か下の町の人々にも知れて来たとみえて、ぽつぽつ入湯の客が登山のぼって来る。
煩悩秘文書 (新字新仮名) / 林不忘(著)
部屋にこもっている煤煙すすけむりが、ムーッと軒へ吸いだされて、入れ代りに、寒梅の香をふくむひややかな夜気がそこへひたってくる。
鳴門秘帖:02 江戸の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
煤煙ばんえんで枯されたこずゑ
南洋館 (新字旧仮名) / 与謝野寛(著)