“煤払”のいろいろな読み方と例文
旧字:煤拂
読み方割合
すすはら61.5%
すすはき15.4%
すすはらい15.4%
すすは7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
七夕送りと称していろいろの好ましからぬものを送り出し、盆を清らかな日にしようとしたことは、正月前の煤払すすはらいともよく似ている。
年中行事覚書 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
あの人もまた遣附やりつけないつまを取って、同じく駒下駄をぶら提げて、跣足はだしで、びしょびしょと立った所は、煤払すすはきの台所へ、手桶ておけ打覆ぶっかえった塩梅あんばいだろう。
沼夫人 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
つまり書斎に居る時、また来客を迎える時の衣服をぬいで、庭掃除や煤払すすはらいの時のものに着替え、下女の古下駄を貰ってはけばよいのだ。
濹東綺譚 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
「いよいよ明日が煤払すすはきだッてね。お正月と言ッたッて、もう十日ッきゃアないのに、どうしたらいいんだか、本統に困ッちまうよ」
今戸心中 (新字新仮名) / 広津柳浪(著)