“すすはき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
煤掃83.3%
煤払16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さては珍事じゃ大変じゃと、邸内一統煤掃すすはきという見得で騒出さわぎだし、家令はまず何はともあれ、警察へ届けて出る。御奥の老女は御神籤おみくじおろしにく。
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
仕方がないから、また布団の上へすわって、煤掃すすはきの時にござを丸めてたたみたたくように、そこら近辺を無暗にたたいた。
坊っちゃん (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
あの人もまた遣附やりつけないつまを取って、同じく駒下駄をぶら提げて、跣足はだしで、びしょびしょと立った所は、煤払すすはきの台所へ、手桶ておけ打覆ぶっかえった塩梅あんばいだろう。
沼夫人 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
(……故障のためですよ、青天井の煤払すすはきは下さりませんからな、は、は。)
唄立山心中一曲 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)