“遣附”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
やッつ62.5%
やっつ25.0%
やりつ12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それでは御免こうむって、わし一膳いちぜん遣附やッつけるぜ。なべの底はじりじりいう、昨夜ゆうべから気をんで酒の虫は揉殺したが、矢鱈やたら無性むしょうに腹が空いた。
葛飾砂子 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
そうかな、厭らしい事くらい反省を促してくるものがない筈だが、人間の子供のすることなぞ、一遍におじさまを遣附やっつけてくるんだ。
蜜のあわれ (新字新仮名) / 室生犀星(著)
あの人もまた遣附やりつけないつまを取って、同じく駒下駄をぶら提げて、跣足はだしで、びしょびしょと立った所は、煤払すすはきの台所へ、手桶ておけ打覆ぶっかえった塩梅あんばいだろう。
沼夫人 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)