“打覆”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ぶっかえ40.0%
ぶちま20.0%
ぶつかへ20.0%
ぶつくりかへ20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あの人もまた遣附やりつけないつまを取って、同じく駒下駄をぶら提げて、跣足はだしで、びしょびしょと立った所は、煤払すすはきの台所へ、手桶ておけ打覆ぶっかえった塩梅あんばいだろう。
沼夫人 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
大變たいへんだ。」わたし夢中むちうで、鐵瓶てつびん噴火口ふんくわこう打覆ぶちまけた。
火の用心の事 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
うだらう、車夫わかいしゆ車夫わかいしゆ——くるま打覆ぶつかへりはしないだらうか。」
大阪まで (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
絶間無き騒動のうち狼藉ろうぜきとしてたはむれ遊ぶ為体ていたらく三綱五常さんこうごじよう糸瓜へちまの皮と地にまびれて、ただこれ修羅道しゆらどう打覆ぶつくりかへしたるばかりなり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)