“やっつ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
八歳57.7%
遣付30.8%
遣附7.7%
八個3.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
の不思議なことのあつたのは五月中旬なかば、私が八歳やっつの時、紙谷町かみやまちに住んだ向うの平家ひらやの、おつじといふ、十八の娘、やもめの母親と二人ぐらし。
処方秘箋 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
「そう言われるとこっちもしゃくだあな、よし、向うが仏眼なら、こっちもがんりきだ、一番その遊行上人とやらを遣付やっつけましょうと、こう両肌もろはだを脱いじまった」
大菩薩峠:07 東海道の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
作「三十両くれるなら遣附やっつけやしょう」
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「どうだ、大きなたらい八個やっつ買ってそれに乗り、呑気のんきに四方の景色を見ながら水流ながれうかんで下ったら、自然に黒羽町に着くだろう」
本州横断 癇癪徒歩旅行 (新字新仮名) / 押川春浪(著)
人間一ぴき乗れそうな盥を売ってくれぬかと、そこらをウロウロ捜し回ったが、こんな寒村に大盥が八個やっつもあろう筈はないので、せっかくの妙案もあわれオジャンと相成った。
本州横断 癇癪徒歩旅行 (新字新仮名) / 押川春浪(著)