八個やっつ)” の例文
「どうだ、大きなたらい八個やっつ買ってそれに乗り、呑気のんきに四方の景色を見ながら水流ながれうかんで下ったら、自然に黒羽町に着くだろう」
本州横断 癇癪徒歩旅行 (新字新仮名) / 押川春浪(著)
人間一ぴき乗れそうな盥を売ってくれぬかと、そこらをウロウロ捜し回ったが、こんな寒村に大盥が八個やっつもあろう筈はないので、せっかくの妙案もあわれオジャンと相成った。
本州横断 癇癪徒歩旅行 (新字新仮名) / 押川春浪(著)