“やりつ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
遣付66.7%
遣附33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ところでこの男がまた真剣白刃取しらはどりを奉書ほうしょの紙一枚で遣付やりつけようという男だったから、これは怪しからん、模本贋物を御渡しになるとは
骨董 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
今でも塾にはコンな風がのこって、生徒取扱いの法は塾の規則に従い、不法の者があれば会釈なくミシ/\遣付やりつけて寸毫すんごうさず、生徒に不平があれば皆出て行け、此方こっちは何ともないと
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
あの人もまた遣附やりつけないつまを取って、同じく駒下駄をぶら提げて、跣足はだしで、びしょびしょと立った所は、煤払すすはきの台所へ、手桶ておけ打覆ぶっかえった塩梅あんばいだろう。
沼夫人 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)