“すゝは”の漢字の書き方と例文
語句割合
煤掃100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
うちの中は区役所の出張員しゆつちやういん硫黄いわうの煙と石炭酸せきたんさんで消毒したあと、まるで煤掃すゝはきか引越ひつこしの時のやうな狼藉らうぜきに、丁度ちやうど人気ひとけのないさびしさを加へて、葬式さうしき棺桶くわんおけ送出おくりだしたあとと同じやうな心持こゝろもちである。
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
間もなくバタバタ始まつたのは、平次の言ひつけ通り、老木屋の家の中から外へかけて、煤掃すゝはきほどの騷ぎが始まつた證據です。
車力しゃりき鳶のもの出方中でかたじゅう残らずで五両、其の外荷主様に戴いた御祝儀、煤掃すゝはき歳暮お年玉何やや残らず帳面に付けてある処を番頭に寄せてもらったら、丁度三百両になるが、微塵も積れば山だのう
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)