“煤竹”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
すすだけ62.5%
すすたけ18.8%
すゝたけ12.5%
すゝだけ6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
するとたちまち出遇つたのは兄の英吉でございます。兄は煤竹すすだけのついた置きランプを一台さげた儘、急ぎ足に其処そこを歩いて居りました。
(新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
弁信が鈴慕の一曲を聞き終って、ホッと息をついた時に、天井の煤竹すすたけ簀子すのこから、自在竹を伝ってスルスルと下りて来たピグミーがありました。
大菩薩峠:27 鈴慕の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
掛け宰領さいりやう二人づつあとより麻上下あさがみしもにて股立もゝだちとりたるさむらひ一人是は御長持おながもちあづかりの役なりつゞいて金御紋きんごもん先箱さきばこ二ツ黒羽織くろはおり徒士かち八人煤竹すゝたけ羅紗らしやふくろに白くあふひの御紋を切貫きりぬき打物うちもの
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
よる煤竹すゝだけだいけた洋燈らんぷ兩側りやうがはに、ながかげゑがいてすわつてゐた。はなし途切とぎれたときはひそりとして、柱時計はしらどけい振子ふりこ音丈おとだけきこえることまれではなかつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)