“すすだけ”の漢字の書き方と例文
語句割合
煤竹100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
夜は煤竹すすだけの台を着けた洋灯ランプの両側に、長い影をえがいて坐っていた。話が途切れた時はひそりとして、柱時計の振子の音だけが聞える事もまれではなかった。
(新字新仮名) / 夏目漱石(著)
何処どこ珈琲店カフェーにもある焦茶こげちゃの薄絹を張った、細い煤竹すすだけの骨の、とばり対立ついたてとを折衷したものが、外の出入りの目かくしになって、四鉢ばかりの檜葉ひばまきの鉢植えが
一世お鯉 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
「笹や、笹々笹や笹、笹を買わんせ煤竹すすだけを——」
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)