“宰領”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さいりょう78.9%
さいりやう21.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「ま、そう怒らねえでもいいじゃねえか。ああ言っても、おれたちの宰領さいりょうは、とんだ話のわかる人で、人情もろいところもあるのさ」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「おっと、危い、危い。」と云って、こども御輿の宰領さいりょうをしていた四番組のデブ頭と若い衆の徳さんが、棒鼻に手をかけて御輿を押し戻した。
桜林 (新字新仮名) / 小山清(著)
一同出立には及びたり其行列ぎやうれつには第一番の油箪ゆたんかけし長持十三さを何れも宰領さいりやう二人づつ附添つきそひその跡より萠黄もえぎ純子どんすの油箪白くあふひの御もんを染出せしを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
此時同勢のうち長持ながもち宰領さいりやうをして来た大工作兵衛がゐたが、首領の詞を伝達せられた時、自分だけはどこまでも大塩父子ふしの供がしたいと云つて居残ゐのこつた。
大塩平八郎 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)