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宰領
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さいりやう
ふりがな文庫
“
宰領
(
さいりやう
)” の例文
一同出立には及びたり其
行列
(
ぎやうれつ
)
には第一番の
油箪
(
ゆたん
)
掛
(
かけ
)
し長持十三
棹
(
さを
)
何れも
宰領
(
さいりやう
)
二人づつ
附添
(
つきそひ
)
その跡より
萠黄
(
もえぎ
)
純子
(
どんす
)
の油箪白く
葵
(
あふひ
)
の御
紋
(
もん
)
を染出せしを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
此時同勢の
中
(
うち
)
に
長持
(
ながもち
)
の
宰領
(
さいりやう
)
をして来た大工作兵衛がゐたが、首領の詞を伝達せられた時、自分だけはどこまでも大塩
父子
(
ふし
)
の供がしたいと云つて
居残
(
ゐのこ
)
つた。
大塩平八郎
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
三千兩の小判は三つの千兩箱に詰められ、主人治兵衞の手で
封印
(
ふういん
)
を
施
(
ほどこ
)
し、番頭の源助と
鳶頭
(
かしら
)
の辰藏が
宰領
(
さいりやう
)
で、手代りの人足共總勢六人、柳橋に掛つたのは丁度晝時分でした。
銭形平次捕物控:031 濡れた千両箱
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
掛け
宰領
(
さいりやう
)
二人づつ
跡
(
あと
)
より
麻上下
(
あさがみしも
)
にて
股立
(
もゝだち
)
取
(
とり
)
たる
侍
(
さむら
)
ひ一人是は
御長持
(
おながもち
)
預
(
あづか
)
りの役なり
續
(
つゞ
)
いて
金御紋
(
きんごもん
)
の
先箱
(
さきばこ
)
二ツ
黒羽織
(
くろはおり
)
の
徒士
(
かち
)
八人
煤竹
(
すゝたけ
)
羅紗
(
らしや
)
の
袋
(
ふくろ
)
に白く
葵
(
あふひ
)
の御紋を
切貫
(
きりぬき
)
し
打物
(
うちもの
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
何の用事で
凾嶺
(
はこね
)
へ來たか、それはよく解つて居ますよ、——大公儀から、
駿府
(
すんぷ
)
へ送る御用金が六千兩、二千兩の箱が三つ、馬に積んで、井上玄蕃樣が
宰領
(
さいりやう
)
をして、わざと
大袈裟
(
おほげさ
)
な守護はつけず
銭形平次捕物控:082 お局お六
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
宰領
(
さいりやう
)
す供には常樂院大膳左京等皆々附隨がふ
程
(
ほど
)
なく伊豆守殿御役宅に到るに
開門
(
かいもん
)
あれば天一坊の乘物は
玄關
(
げんくわん
)
へ
横付
(
よこつけ
)
にしたり案内の公用人に
引
(
ひか
)
れ
廣書院
(
ひろしよゐん
)
へ通り
上段
(
じやうだん
)
なる設の席に着す常樂院伊賀亮等は
次
(
つぎ
)
の
間
(
ま
)
へ着座す又此方に控へらるゝ
御役人方
(
おんやくにんがた
)
には
御老中筆頭
(
ごらうちうひつとう
)
松平伊豆守殿を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
宰
常用漢字
中学
部首:⼧
10画
領
常用漢字
小5
部首:⾴
14画
“宰領”で始まる語句
宰領格