“打物”の読み方と例文
読み方割合
うちもの100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
薄くてぬるい茶に、かびの生えたような打物うちものである。菅田平野は茶をひと口すすっただけで、あとは手を出さなかった。
日日平安 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
ちょうど、現在の私の宅と同町内で、その頃長寿斎ちょうじゅさいという打物うちものの名人があった、その横丁を曲がって真直突き当った家で、いろいろ家禽かきんが飼ってあった。
掛たり引馬ひきうま一疋銀拵ぎんごしらへの茶辨當には高岡玄純付添ふ其餘は合羽籠兩掛等なり繼いて朱塗しゆぬりに十六葉のきくもんを付紫の化粧紐を掛たる先箱二ツ徒士五人打物うちもの
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)