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『日日平安』
ふりがな文庫
『
日日平安
(
にちにちへいあん
)
』
井坂十郎太は怒っていた。まだ忿懣のおさまらない感情を抱いて歩いていたので、その男の姿も眼にはいらなかったし、呼ぶ声もすぐには聞えなかった。三度めに呼ばれて初めて気がつき、立停って振返った。 道のすぐ脇の、平らな草原の中にその男は坐っていた。 …
著者
山本周五郎
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「サンデー毎日臨時増刊涼風特別号」1954(昭和29)年7月1日
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約57分(500文字/分)
朗読目安時間
約1時間35分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
反
(
のけ
)
喰
(
た
)
放
(
ほ
)
剥
(
む
)
咽
(
む
)
宿
(
しゅく
)
庇
(
ひさし
)
捉
(
つか
)
走
(
は
)
陸田
(
くがた
)
下緒
(
さげお
)
主税
(
ちから
)
仄白
(
ほのじろ
)
介錯
(
かいしゃく
)
仔細
(
しさい
)
仰
(
おっ
)
伴
(
つ
)
冴
(
さ
)
凭
(
もた
)
出来
(
しゅったい
)
刻
(
とき
)
剃
(
そ
)
剃刀
(
かみそり
)
剛
(
こわ
)
厩
(
うまや
)
合槌
(
あいづち
)
呟
(
つぶや
)
呶号
(
どごう
)
咳
(
せき
)
啜
(
すす
)
喉
(
のど
)
嘲笑
(
ちょうしょう
)
噛
(
か
)
国許
(
くにもと
)
垢
(
あか
)
大喝
(
だいかつ
)
天床
(
てんじょう
)
太息
(
といき
)
奸物
(
かんぶつ
)
威
(
おど
)
媚
(
こ
)
完璧
(
かんぺき
)
家扶
(
かふ
)
尖
(
とが
)
尖端
(
せんたん
)
帖
(
じょう
)
径
(
みち
)
徒士
(
かち
)
忿懣
(
ふんまん
)
怨嗟
(
えんさ
)
戸納
(
とだな
)
打物
(
うちもの
)
披
(
ひら
)
押籠
(
おしこ
)
拉致
(
らち
)
拘
(
かかわ
)
挾
(
はさ
)
掻
(
か
)
提灯
(
ちょうちん
)
搦手
(
からめて
)
撫
(
な
)
断乎
(
だんこ
)
旅嚢
(
りょのう
)
昂揚
(
こうよう
)
昏
(
く
)
暢気
(
のんき
)
曳
(
ひ
)
月代
(
さかやき
)
杞憂
(
きゆう
)
柊屋
(
ひいらぎや
)
柵
(
さく
)
梢
(
こずえ
)
櫓番
(
やぐらばん
)
毬
(
まり
)
湮滅
(
いんめつ
)
溜息
(
ためいき
)
濠
(
ほり
)
焔
(
ほのお
)
燧袋
(
ひうちぶくろ
)
狼狽
(
ろうばい
)
猿轡
(
さるぐつわ
)
痒
(
かゆ
)
痩
(
や
)
癇癪
(
かんしゃく
)
発止
(
はっし
)
皺
(
しわ
)
盃
(
さかずき
)
硯箱
(
すずりばこ
)
竹藪
(
たけやぶ
)
精悍
(
せいかん
)
紊
(
みだ
)
紐
(
ひも
)
索寞
(
さくばく
)
耽
(
ふけ
)
肚
(
はら
)
股立
(
ももだち
)
脛
(
すね
)
腫物
(
はれもの
)
膏汗
(
あぶらあせ
)
膝
(
ひざ
)