“家扶”の読み方と例文
読み方割合
かふ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そう思っていたが、又左衛門は朝早く家扶かふを呼んで、病気の届けを出すようにと命じた。それを聞いて、折之助はもうだめだと思った。
雪と泥 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
が、一寸間を置いて、あわただしく車内へ馳せ込んだ男は、先の紳士と同年輩らしい少し古びた洋服着の、一見して一行の家扶かふであることが分った。
動かぬ女 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
もしこの家扶かふ下座敷したざしきにゐたまゝであつたならば無論むろん壓死あつししたであらうが、主人しゆじんおもひの徳行とくこうのために主人夫妻しゆじんふうふとも無難ぶなんすくされたのであつた。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)