“徳行”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
とくぎょう33.3%
とっこう33.3%
とくかう16.7%
とくこう16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
おめえは徳行とくぎょうにふじという女がいる、その女はおめえの子を産んだ、とおさいは叫んだ。この恥知らず、よくもおんだらをだましたな。
青べか物語 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
いずれは尼になるべきところを、引きだしてやるのは徳行とっこうのうちだと思え。
奥の海 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
離縁りえんして昌次郎へつかは見返みかへらざるはしんなり罪なくして牢屋につながれ薄命はくめい覺悟かくごして怨言ゑんげんなきはれいなり薄命はくめいたんじて死を定めしはゆうなり五常ごじやうの道にかなふ事かくの如く之に依て其徳行とくかう
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
もしこの家扶かふ下座敷したざしきにゐたまゝであつたならば無論むろん壓死あつししたであらうが、主人しゆじんおもひの徳行とくこうのために主人夫妻しゆじんふうふとも無難ぶなんすくされたのであつた。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)