“呶号”の読み方と例文
読み方割合
どごう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
大荷駄のうちで、突然、発狂したような足軽の呶号どごうが起る。日射病でまた二頭の馬が大きな腹を横にして斃れてしまったのである。
大谷刑部 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
誰かの吹く普仏戦争当時の軍歌の口笛に客の足踏みが一せいに揃い、戸外そとには、ちかちかする星とタキシの呶号どごうと、通行の女と女の脚と
と、濁った呶号どごうはなつと一緒に、躍り上ったと見えたが、上段に振りかぶっていた一刀を、雪之丞の真向から叩きつけて来た。
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)