“どごう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
呶号50.0%
怒号45.0%
土豪2.5%
土郷2.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
誰かの吹く普仏戦争当時の軍歌の口笛に客の足踏みが一せいに揃い、戸外そとには、ちかちかする星とタキシの呶号どごうと、通行の女と女の脚と
呂宋兵衛るそんべえ怒号どごうしたとたんに、ズドンッ! と一発、つづいてまた一発のたま! シュッと、硝煙しょうえんをあげて伊那丸いなまるの耳をかする。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「そうです。——詳しくいうと、祝朝奉というのは、土豪どごうの本家で、その西の麓に扈家荘こかそう、東に李家荘りかそう、三つの部族でこの地方三百里四方をかためているんで」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そしてめぐり廻る家や岡や林——それらの土郷どごう風物がすべて後ろに別れ去ると、もう、さして行く先は渺茫びょうぼうとして海のような武蔵野の原——行けども草原、行けども草原です。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)