“どこう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
土寇38.5%
土工30.8%
土冠7.7%
土冦7.7%
土狗7.7%
怒号7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
玉に従兄いとこがあってえつ司李しほうかんをしていた。玉はその従兄の所へいって長い間帰らなかったところで、たまたま土寇どこうが乱を起して、附近の村むらは、大半家を焼かれて野になった。
阿英 (新字新仮名) / 蒲 松齢(著)
千九百幾年に何処どこの墓地で掘出したと云ふ様な事が一区域ごとに記されて居るのは、巴里パリイの市区改正や地下電車の土工どこうの際などに各墓地から無縁の骸骨を集めたからである。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
けれど、その光秀みつひでじしん、悪因悪果あくいんあっか土冠どこう竹槍たけやりにあえない最期さいごをとげてしまった。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
また虚に乗じて起るおそれのある根来ねごろ雑賀さいが土冦どこう的なものに対して、畠山貞政や筒井の一部をもってその抑えとし、さらに、雪なお解けぬ江越方面の境にも、秀吉は、手許の武将をいてまで
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それを見ると促織の上等のものとせられている土狗どこう梅花翅ばいかしのようであった。
促織 (新字新仮名) / 蒲 松齢(著)
しかし屏風びょうぶのようにそそり立った岩がじゃまになって、発砲者はっぽうしゃの姿は見えなかったが、誰とて分らないが、おそろしい悲鳴がつづけざまにして、それにかわって怒号どこうが聞えた。
恐竜島 (新字新仮名) / 海野十三(著)