“陸田”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おかだ50.0%
くがた50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
山曲につづく入谷津の谷戸は、山懐に囲まれた広くもない段地で、荒れはてた陸田おかだ狭畑せばたがあるばかりの奇もない場所である。
うすゆき抄 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
とびとびにある陸田おかだ狭田せばだもみな猪に踏み荒され、茅葺の山家は壁がぬけて蜻蛉や飛蝗ばったの棲家になり、いくらかは花を植えてあった前庭も葛や葎にとじられて
うすゆき抄 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
「——しかも陸田くがたさんはなんにもなさらない、超然としてかれらのするままにしているというわけですね」
日日平安 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)