“おかだ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:オカダ
語句割合
岡田75.0%
於加田12.5%
陸田12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
梅田うめだ停車場ステーションりるやいなや自分は母からいいつけられた通り、すぐくるまやとって岡田おかだの家にけさせた。岡田は母方の遠縁に当る男であった。
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
三張りともに、深川、船宿、於加田おかだ、と抜き字の見えるなまめいたちょうちんが、無言のなぞを包んで下男べやの壁につりさがっているのです。
「そんな詮議に来たんじゃねえ。於加田おかだを捜しているんだ。早く見つけなよ」
山曲につづく入谷津の谷戸は、山懐に囲まれた広くもない段地で、荒れはてた陸田おかだ狭畑せばたがあるばかりの奇もない場所である。
うすゆき抄 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
とびとびにある陸田おかだ狭田せばだもみな猪に踏み荒され、茅葺の山家は壁がぬけて蜻蛉や飛蝗ばったの棲家になり、いくらかは花を植えてあった前庭も葛や葎にとじられて
うすゆき抄 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)