“狭田”のいろいろな読み方と例文
旧字:狹田
読み方割合
サダ40.0%
さだ20.0%
さた20.0%
せばだ20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
天香具山は、尠くとも、地上に二个所は考へられてゐた。比沼の真名井は、天上のものと同視したらしく、アメ狭田サダ・長田は、地上にも移されてゐた。
水の女 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
まだ鋤かず狭田さだの田岸の鴨萱の根を泳ぎつつ蛙らはゐる
白南風 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
かけりけり狭田さたの青田のひと色にきようきようとしていち早き百舌
白南風 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
とびとびにある陸田おかだ狭田せばだもみな猪に踏み荒され、茅葺の山家は壁がぬけて蜻蛉や飛蝗ばったの棲家になり、いくらかは花を植えてあった前庭も葛や葎にとじられて
うすゆき抄 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)