“狭山”の読み方と例文
旧字:狹山
読み方割合
さやま100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
よくはおぼえていないが、最初に里子に遣られた先は、南河内の狭山さやま、何でも周囲一里もあるという大きな池の傍の百姓だったそうです。
アド・バルーン (新字新仮名) / 織田作之助(著)
久米川くめがわ夜虹よにじ狭山さやまの怪し火、女影おなかげの里の迷路、染屋そめやの逃げ水など、曠野こうやの生んだ幻影はこの地の名物でありますが、遂に、その晩の馬と人も
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
狭山さやまの岡というのは、武蔵野の粂村くめむらあたりから起って、西の方、箱根ヶ崎で終る三里ほどの連岡れんこうであります。
大菩薩峠:21 無明の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)