“染屋”の読み方と例文
読み方割合
そめや100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
久米川くめがわ夜虹よにじ狭山さやまの怪し火、女影おなかげの里の迷路、染屋そめやの逃げ水など、曠野こうやの生んだ幻影はこの地の名物でありますが、遂に、その晩の馬と人も
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
のちにはその名前までが忘れられ、そうして村里には染屋そめやが増加し、家々には縞帳しまちょうと名づけて、競うて珍しい縞柄しまがらの見本を集め、はたに携わる人たちの趣味と技芸とが
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
そこらには、染屋そめやの干し場もあって、紺掻こんかきの男や女たちが、いつまで立ち去らない菊水旗の兵馬をながめて
私本太平記:12 湊川帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)