“搦手”の読み方と例文
読み方割合
からめて100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
搦手は紀伊、葛城山脈などの山波をし、いたるところの前哨陣地から金剛の山ふところまで、数十の城砦を配していたことになる。
私本太平記:06 八荒帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
追手は内山、同心二人、岡野、菊地弥六、松高、菊地鉄平の七人、搦手は同心二人、遠山、安立芹沢、斎藤、時田の七人である。
大塩平八郎 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
六段で二十四個、提灯山笠みたいである。パナマ丸は、あたかも、大手搦手を、軍兵によって護られた城郭のように、美しい。
花と龍 (新字新仮名) / 火野葦平(著)