“からめて”の漢字の書き方と例文
語句割合
搦手100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
搦手からめては、天草灘の波濤が城壁の根を洗っている上に、大手には多くの丘陵が起伏して、その間に、泥深い沼沢が散在した。
恩を返す話 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
おしの、おたみの女連、彦太郎、千吉、文三という小ッちゃい子供連、これをよびあつめて搦手からめてから話をたぐりよせる。
西中門は城の搦手からめてである。いい日和で、四五日まえに降って消え残った雪が、道の左右にところどころ、日をうけてぎらぎらとまぶしく光っている。
竹柏記 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)