“搦手門”の読み方と例文
読み方割合
からめてもん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さらに搦手門からめてもんの上に、北曲輪きたぐるわを建て増し、また本丸には、多少、普請らしい工をらして、正成殿をはじめ、御台所や和子たちにも、河内和泉の御守護らしく
私本太平記:11 筑紫帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
わが子の与一郎へも、最後の乳ぶさを与え、たくさんな召使の涙の中に、その日の深夜、城の搦手門からめてもんから山駕にかくれて、三つの松明たいまつに護られながら山へ落ちて行った。
敵の搦手門からめてもんからは、祝朝奉しゅくちょうほうの長男、祝龍の一手三百人が現われて、宋江の側面へ狙い寄っている。——果然、宋江の身辺にも殺気が立つ。ところへ、大手の秦明しんめいが一部隊をひッさげて応援に来た。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)