“大手”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おおで35.7%
おほて28.6%
おおて21.4%
おほで10.7%
おゝて3.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
画工 (あふりたるの手を離るゝと同時に、大手おおでひらいて)う成りや凧絵だ、提灯屋ちょうちんやだ。そりや、しやくるぞ、水むぞ、べつかつこだ。
紅玉 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
西町奉行所と云ふのは、大阪城の大手おほての方角から、内本町通うちほんまちどほりを西へ行つて、本町橋ほんまちばしに掛からうとする北側にあつた。
大塩平八郎 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
六段で二十四個、提灯山笠やまみたいである。パナマ丸は、あたかも、大手おおて搦手からめてを、軍兵によって護られた城郭のように、美しい。
花と龍 (新字新仮名) / 火野葦平(著)
母樣はゝさま御機嫌ごきげんよう新年しんねんをおむかひなされませ、左樣さやうならばまいりますと、暇乞いとまごひわざとうやうやしく、おみね下駄げたなほせ、お玄關げんくわんからおかへりではいおかけだぞと圖分づぶ/\しく大手おほでりて
大つごもり (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
此のとき河内介輝勝も則重の近習きんじゅうとして従っていたが、八月十日の合戦の最中に、則重が城の大手おゝてから十五六丁離れた森の小蔭こかげに馬を立てゝ軍勢を指揮していると