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大手
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おおで
ふりがな文庫
“
大手
(
おおで
)” の例文
画工 (あふりたる
児
(
こ
)
の手を離るゝと同時に、
大手
(
おおで
)
を
開
(
ひら
)
いて)
恁
(
こ
)
う成りや凧絵だ、
提灯屋
(
ちょうちんや
)
だ。そりや、しやくるぞ、水
汲
(
く
)
むぞ、べつかつこだ。
紅玉
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
なんのという気で
大手
(
おおで
)
を振って帰ってきた省作も、家に来てみると、家の人たちからはお前がよくないとばかり言われ、世間では意外に自分を冷笑し
春の潮
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
と
言
(
い
)
いながら、
大手
(
おおで
)
をひろげました。そこでうさぎと、
猿
(
さる
)
と、
鹿
(
しか
)
と、いちばんおしまいに
熊
(
くま
)
がかかっていきましたが、
片
(
かた
)
っぱしからころころ、ころがされてしまいました。
金太郎
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
純情家ベルリオーズは、
大手
(
おおで
)
を
拡
(
ひろ
)
げて彼女を受けいれたことは言うまでもない。
楽聖物語
(新字新仮名)
/
野村胡堂
、
野村あらえびす
(著)
靨
(
えくぼ
)
を
見
(
み
)
せないのはまだしも、まるで
別人
(
べつじん
)
のようにせかせかと、
先
(
さき
)
を
急
(
いそ
)
いでの
素気
(
すげ
)
ない
素振
(
そぶり
)
に、一
同
(
どう
)
も
流石
(
さすが
)
におせんの
前
(
まえ
)
へ、
大手
(
おおで
)
をひろげる
勇気
(
ゆうき
)
もないらしく、ただ
口
(
くち
)
だけを
達者
(
たっしゃ
)
に
動
(
うご
)
かして
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
▼ もっと見る
三人は、右、左、まん中と、三方にわかれて、
大手
(
おおで
)
をひろげてすすんでゆきました。そして、部屋じゅうを、のこるところなく、さぐりまわったのですが、何も手にさわるものはありません。
透明怪人
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
それをお母さん、ちゃんと察して、私に用事を言いつけて、私に
大手
(
おおで
)
をふって映画見にゆけるように、しむけて下さった。ほんとうに、うれしく、お母さんが好きで、自然に笑ってしまった。
女生徒
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
「源蔵殿、御免下され」にて懐紙を出し、顔に当てて
大手
(
おおで
)
に泣く。
両座の「山門」評
(新字旧仮名)
/
三木竹二
(著)
と、
大手
(
おおで
)
をひろげた。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
これからは
大手
(
おおで
)
をふって、二十面相の活動をはじめるんだ。
少年探偵団
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
大
常用漢字
小1
部首:⼤
3画
手
常用漢字
小1
部首:⼿
4画
“大手”で始まる語句
大手柄
大手前
大手町
大手筋
大手住
大手筆
大手洗鉢
大手先
大手道
大手数