“おおで”の漢字の書き方と例文
語句割合
大手100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
純情家ベルリオーズは、大手おおでひろげて彼女を受けいれたことは言うまでもない。
楽聖物語 (新字新仮名) / 野村胡堂野村あらえびす(著)
えくぼせないのはまだしも、まるで別人べつじんのようにせかせかと、さきいそいでの素気すげない素振そぶりに、一どう流石さすがにおせんのまえへ、大手おおでをひろげる勇気ゆうきもないらしく、ただくちだけを達者たっしゃうごかして
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
三人は、右、左、まん中と、三方にわかれて、大手おおでをひろげてすすんでゆきました。そして、部屋じゅうを、のこるところなく、さぐりまわったのですが、何も手にさわるものはありません。
透明怪人 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)