“安立”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あんりゅう50.0%
あだち50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
然し私はこの生活に無上の安立あんりゅうを得て、更に心のむなしさを感ずることがないか。私は否と答えなければならない。私は長い廻り道の末に、尋ねあぐねた故郷を私の個性に見出した。
惜みなく愛は奪う (新字新仮名) / 有島武郎(著)
私の生活が何等かの意味に於てその緊張度を失い、現実への安立あんりゅうから知らず知らず未来か過去かへ遠ざかる時、必ずかかる本能の分裂がその結果として現われ出るのを私はよく知っている。
惜みなく愛は奪う (新字新仮名) / 有島武郎(著)
追手おつては内山、同心二人、岡野、菊地弥六、松高、菊地鉄平の七人、搦手からめては同心二人、遠山、安立あだち芹沢せりざは、斎藤、時田の七人である。
大塩平八郎 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)