“封印”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ふういん94.1%
シレ5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それから私は、念のために、私の枕元に置いてあった水差しを、そっと封印ふういんして、町内の本道=玄庵さんに持って行って見て貰いました。
引出して見らるゝに至て重き者にしてかた封印ふういんあり其上書そのうはがきに慶長五年關ヶ原合戰軍用金ぐんようきん大橋文右衞門源清澄みなもとのきよずみ書付かきつけあり是に依て越前守殿一應お政へことわられしうへ封を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
職を賭してもこの真相を摘発して見せるつもりで、その場で辞職願を認めて懐中し、いわば、確固たる精神で有明荘に赴いたのです。……そういう私の前に封印シレなどは物の数でもない。
魔都 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
あなたは狼狽なさって、私の調査を玄関の間にだけ制限するために、私の先廻りをして有明荘に行、応接間へ入る扉に封印シレをなさった。いかに真名古でもこれだけは破るまいとお考えになったのです。
魔都 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)