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煤払
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すすはら
ふりがな文庫
“
煤払
(
すすはら
)” の例文
旧字:
煤拂
七夕送りと称していろいろの好ましからぬものを送り出し、盆を清らかな日にしようとしたことは、正月前の
煤払
(
すすはら
)
いともよく似ている。
年中行事覚書
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
支度をして竹刀を持って、ともかくも道場のまん中に立ちは立ったが、その姿勢は剣術をやるより
煤払
(
すすはら
)
いのほうが似合っているようにみえる。
恋の伝七郎
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
折節
(
おりふし
)
年末の
煤払
(
すすはら
)
いして屋根裏を改めると、
棟木
(
むなぎ
)
の間より
杉原紙
(
すぎはらがみ
)
の一包みを捜し出し、見るにかの年玉金なり。全く鼠が盗み隠したと分ったとあり。
十二支考:11 鼠に関する民俗と信念
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
今時分
煤払
(
すすはら
)
ひがあるのかと思つて、下男の松さんにきくと、お酒好きの
剽軽
(
へうきん
)
な松さんは、佐渡ヶ島へ引越しをするぢやがな、などと
冗談
(
じようだん
)
をいつてゐたが
良寛物語 手毬と鉢の子
(新字旧仮名)
/
新美南吉
(著)
『喧嘩じゃないが、友達のおまえが、法規法規と、
煤払
(
すすはら
)
いの物売りみたいな事を云うから
癪
(
しゃく
)
にさわるんだ』
新編忠臣蔵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
篇中の事件は
酉
(
とり
)
の
市
(
いち
)
の前後から説き起されて、年末の
煤払
(
すすはら
)
いに終っている。吉原の風俗と共に情死の事を説くには最も適切な時節を
択
(
えら
)
んだところに作者の用意と苦心とが窺われる。
里の今昔
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
「
煤払
(
すすはら
)
いの時、
衆人
(
みんな
)
の前で
面
(
つら
)
の皮を
引
(
ひ
)
ん
剥
(
む
)
いておやりよ」
今戸心中
(新字新仮名)
/
広津柳浪
(著)
旅寝して見しや浮世の
煤払
(
すすはら
)
ひ 芭蕉
俳句はかく解しかく味う
(新字新仮名)
/
高浜虚子
(著)
煤払
(
すすはら
)
いはいつするか、またその作法。暮の奉公人の出代りは何日か。およびその日の食物など。
年中行事覚書
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
煤
漢検準1級
部首:⽕
13画
払
常用漢字
中学
部首:⼿
5画
“煤”で始まる語句
煤
煤煙
煤掃
煤烟
煤色
煤竹
煤拂
煤黒
煤臭
煤埃