“杉原紙”の読み方と例文
読み方割合
すぎはらがみ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
折節おりふし年末の煤払すすはらいして屋根裏を改めると、棟木むなぎの間より杉原紙すぎはらがみの一包みを捜し出し、見るにかの年玉金なり。全く鼠が盗み隠したと分ったとあり。
顕家が夜をあかして書いた杉原紙すぎはらがみ十数枚にものぼる文章は、吉野朝廷へたてまつる彼の政治意見書であった。
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「左樣日本の品ではない、——丁寧に扱つても、杉原紙すぎはらがみか奉書といふところだが、唐土もろこし渡來の唐紙を、くづでも何んでも惜し氣もなく使つてゐるのは不思議ぢや」