“黄塵”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こうじん84.0%
きじん4.0%
くわうぢん4.0%
ほこり4.0%
わうじん4.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「見よ、見よ。凶雲きょううんぼっして、明星みょうじょう出づ。白馬はくばけて、黄塵こうじんめっす。——ここ数年を出でないうちじゃろう。青年よ、はや行け。おさらば」
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
息子の小次郎直家は、沢潟おもだかを濃く摺りこんだ直垂に、ふしなわ目の鎧を着こみ、西楼せいろうという白葦毛に乗った。旗差しの侍は、黄塵きじんの直垂、小桜を黄に染めた鎧、黄河原毛きかわらげの馬に乗った。
黄塵くわうぢん濛々そう/\々として、日光さへばむで見える大都たいとの空に、是が二百まんの人間を活動させる原動げんどう力かと思はれる煤煙はいえんが毒々しくツ黒に噴出し
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
「それっ、易行いぎょう念仏門の先行者せんぎょうしゃが行く手の道をさまたげして、あえなく、わだちにむだな生命いのちを落すなっ」と、叱咤しながら、むらがる弥次馬の影を打ちつつ、万丈の黄塵ほこりの中へ、むげに
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
つかれては黄塵わうじん
霜夜 (新字旧仮名) / 末吉安持(著)